2016年4月14日(木)に福井産業支援センターにおいて、どっと混む福井の4月度例会を開催しました。

今回は、動画とSNSを使った販促ノウハウ最新事情のテーマで、第一部では商品説明や企業アピールとして活用されることが多くなったYoutubeやSNS。その最新事情や効率的な活用方法をビックマック株式会社 野村 勇樹さんに講演いただきました。第二部では商品説明にYoutubeを活用している株式会社シアターハウスの斉藤と俳優の榎ちひろさんに商品動画を撮影する際のポイントや方法をご紹介しました。第二部では慶応大学発ベンチャーの新サービスを紹介しました。

例会内容

【第1部】

『5秒で伝え、共感させるYouTube広告術』
ビックマック株式会社 CMO/野村勇樹さん

<はじめに>
いい広告を発信するには、戦略と戦術が大切。
正しい戦略は正しい知識から始まる。
<ウェブ戦略の正しい立て方>
●3C分析を活用し、自らの強みを考察する
・Customer:顧客・市場環境
・Competitor:競合・ライバル
・Company:自社の強み、立ち位置
※1度作って終わりではなく、顧客のニーズや市場環境に応じて何度でも見直しが必要。
●最大化と最適化
・売上を増やす(売上を最大化)と無駄を減らす(利益を最適化)
基本的に最適化が優先されるが、最終的にはどちらも必要
1)広告見直し → 最適化
2)HP修正 → 最大化
・改善のコツ(PDCAサイクル)
1)構え:3C分析など戦略を立てる
2)撃て:必要最小限で、まずは始める
3)狙え:顧客の反応をみながら修正
この3つを繰り返すことでPDCAサイクルで上昇発展していく。
<YouTube動画広告を成功戦略>
・広く、多く、印象深い広告を安く出す
1)リーチ=広く出す(たくさんばらまく)/最大化
2)コンテクスト=多く出す(様々な隙間時間に当てはまる)最大化
3)インパクト=記憶に残す
<YouTube動画広告 戦略詳細>
これだけは覚えて!
●5秒動画でYouTube広告をかける
・インストリーム広告(5秒でスキップできる広告)を活用する
※30秒or最後まで閲覧された場合、広告費発生。スキップされれば広告費は発生しない。
●5秒動画のメリット
・接触コスト効率を極限まで高める
・圧縮されたメッセージを届けることで大きなインパクトを与える
・隙間時間を狙える(「いいな」「欲しいな」はちょっとした隙間時間に生まれる=マイクロモーメント)
●YouTube動画広告のメリット
・最大化に活用する。
・認知費用対効果が期待できる
・テレビ広告と比べて細かい属性わけができる
<まとめ>
動画広告は、大手企業のものだけでなく、『広く』『多く』『印象的な広告』を『安く』出せれば、福井の中小企業でも効果がある。例)ターゲットが県内なら地域限定ブランディング、絞ったジャンルで福井から全国へブランド発信

【第2部】

<動画を活用する目的>
●活用する目的
電話での問い合わせが多かった→問い合わせの件数を減らし、電話対応に取られている時間を減らすことがゴール。
・お客様が製作に疑問、不安に思っていることを動画で説明する
・他社との差別化(他に動画説明をしてるところがない)
●動画のメリット
1)写真やテキストで紹介しても伝わらない、伝わりにくい部分を解消できる
2)動画を使って説明することでニュアンスを伝えることができる
3)顔を出すことで親近感が生まれる
▼シアターハウスの動画サンプルはこちら
リア透過フィルム3種類の違いについて

●実施している工夫
・音のないもであれば、BGMや補助テキストをつける
・ワンカットをあまり長くしない(短くて分かりやすくを意識する)
●動画のネタはどこから発想しているのか
・お客様からいただく問い合わせから考える
・商品紹介、特徴、活用方法紹介
・ノウハウ系(ハウツー、基礎知識など)もオススメ
ノウハウ系は再生回数があがる → サイトへの挿入窓口にもなる
●動画撮影方法
構成・演出は俳優の榎木さん、企画・撮影・編集、YouTubeアップロードは斉藤さんというふうに分担してすすめる。
●プロにお願いしている理由
・出演慣れしているため、しゃべり、商品の見せ方など慣れていてわかりやすい
・撮影、動画編集に関するノウハウがある→短期間で一定以上のクオリティの動画ができる
★一番のポイント!
商品のことを知らない人が製作に参加することで、お客様目線の動画ができやすい。
<動画撮影の進め方>
・撮影日程を決め定期的に撮影を行う
・事前に台本(A4 1枚~2枚)を作る
・当日打ち合わせ
・撮影
・編集(Adobe Premiere Pro)
・Youtubeアップロード
※撮影時間2~3時間程度(2分ものでバージョン違い)
※編集には30分から凝ったものだと2時間
●動画撮影機材
カメラ、ミキサー、マイク、その他(三脚、照明など)
●動画編集
・動画編集ソフトAdobe Premiere Proを使用
・動画をカット、テキスト、BGM、画像を追加
<動画撮影で気をつけていること>
・言いたいこと一つに対し1本の動画にする・関連付けて伝えたいことがある場合は「関連動画はこちら」などの記述で別動画に誘導する
●これから動画を始める方へ
・まずは動画をやってみる(最初から上手くいかないので気軽にトライする)
・スマホやタブレットで撮影し、簡単にYouTubeにアップロードしてみる
・慣れてきたら…編集や撮影機材にこだわってみる
●今、動画を活用している方へ
・音のクオリティーに気をつける(環境音、BGMなど)
・テンポの良いBGMをのせることで、体感時間が短くなる
・テキストサイズなどは、どの環境で見る人にもわかりやすく伝わるように意識する
<まとめ>
・安い商品じゃないものを扱っている場合は特に、お客様の不安や失敗への心配がなくなるような目線でつくることが大事。
・機材にこだわらず、まずはとにかく始めてみる

【第3部】

『海外顧客を獲得せよ。慶応大学発のベンチャー新サービスの紹介と意見交換』
慶応大学大学院メディアデザイン研究科/研究員 大江貴志さん
<ものを売るための仕組み>
・商品が売れるまでの流れは変化したのか
●知る前提となる「道具」と「情報の作られ方」の変化
・プロ(カメラマン、ライター)発信 → 作り手、売り手、買い手など個人が直接発信
・情報に対するニーズが変化/憧れの対象(非日常)→等身大の自分(日常)
・トレンドへのニーズが「あこがれ(羨望)」から「等身大(共感)」へ
●購入動機の変化
・TVや雑誌で話題だから買う(自分に背伸びして買う)
・知り合いが勧めたから買う(等身大の自分で買う)
●伝わり方の変化
SPS・来るべきソーシャルメディア時代の新しい生活消費行動モデル概念
なんでもソーシャルというわけではない(マスとソーシャルとの違い)
売りたい商品のターゲットに応じて媒体をチョイス
最適なメディア配分の検討が必要
ターゲットの顧客規模が大きくなればなるほど得意とする媒体が変化する
●買い方(買い手)の変化
直接買わない人も媒体として、その先にいるお友達が即買ってくれる!
旅先で発見した商品を撮影ーシェアー伝達

それを見た友人がその商品を購入
1)ソーシャルの情報発信力(買い手視点)
2)マスの拡散力(国内外)
3)しっかりお店に誘導できるこの3つを踏まえて、時代の流れに対応したメディアにきちんと情報をだすことが重要
しかし、そんなサイトは存在しない

キュレーションサイト『JAPORTA』を立ち上げ
<キュレーションサイト『JAPORTA』の3大特徴>
1.キュレーションサービス
 売り手に関係なく、自由なバリエーションを作れる
2.すぐに買える場所をリンク
 自社EC、店舗、取引先を自由に追加OK
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